2012/02/16

キャリア・アンカー:内的キャリアと自分アジェンダ®

キャリア・アンカー:内的キャリアと自分アジェンダ®

「実践と創造のリーダーシップ」は、「自分アジェンダ®」という概念に基づいています。
小野田さんの内的キャリア(INNER MOST)を読んで、共通するものを感じました。

「自分アジェンダ®」とは、人生のビジョン、目標、なすべきことに通じるものですが、そういった理性的なものだけではありません。より深層の、自分ですら気づいていない、奥の奥の使命感のようなもの、理性では抑制されているのに、やらないでおくと潜在的に不足感がたまってくるような、そういった「深層レベルでの欲求」としてとらえています。

「自分アジェンダ®のリーダーシップ」とは、このような深層レベルでの「自分の存在の意味」にしたがい、自分のネットワークを創りだし、創意工夫と試行錯誤を繰り返し、自分アジェンダを達成しようというリーダーシップ、を意味しています。

自分アジェンダ®について
http://www.e-uls.org/520/jibun-ajenda-toiu-jinsei-bijon


実践と創造のリーダーシップ(ELA)研究会より



「キャリア開発24の扉」(小野田博之編著、生産性出版)pp.204-205より抜粋 *****************
・・・「心からやりたいと思う」(Motives)し、「きちんとやれる」(Competencies)、「やる意味があると心から感じる」(Values)という3つの点で腑に落ちた感じが得られ、人にも説明できるようになるのです。

「そんなものわからなくてもいいんじゃないの?」という声もあるかもしれません。わからないといけなわけではありません。しかしわかっていたほうが働く上での手応え、働きがいややりがいを得る可能性は格段に高くなるということはいえると思います。

・・・
ところで、第16の扉の8つのカテゴリーのさらにコアの部分に「内的キャリア」と改めて書いてあります。キャリア・アンカーだけが内的キャリアなのではなく、さらに奥底に何かがまだ残っている(INNER MOST)ということを示しています。キャリア・アンカーですべてを言い尽くしているというわけではないということなのです。では、なにがあるのでしょうか? 解明が待たれている部分であり、非常に楽しみな部分です。
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キャリア開発と状況対応リーダーシップ®(S.L.理論®)


キャリア開発と状況対応リーダーシップ®(S.L.理論®)

「リーダーとフォロワーの浮揚するエネルギー間の無駄な摩擦を取り除く最も効果的な方法が、状況対応リーダーシップ®(S.L.理論®)」、この解説は、とてもイメージしやすく、効果がよく見えます。


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「組織」といっても具体的な姿があるわけではなく、現実には「上司」「管理職」が該当します。上司と部下でこのスパイラルを創りだすのです。スパイラルは自動的に起きるものではなく、この世の中のすべての物事がそうであるように、そこにはエネルギーが必要になります。

部下の成長欲求、そして上司、組織の成長欲求がその源泉です。双方にエネルギーがなければ円運動は起こりません。

さらに、円運動が起こっていても成長の方向性、つまり個人にとってはキャリアゴール、組織(上司)にとっては経営ビジョンが不可欠です。それがなければ円運動は浮揚せず、その場をただくるくると回り続けているだけになってしまうでしょう。

浮揚のための双方のエネルギーをロスなく活用するためには、無駄な摩擦を取り除くさまざまな工夫が、部下にも上司にも必要です。

その最も効果的なものが第7の扉でも取り上げているS.L.理論®/状況対応リーダーシップ®です。適切なリーダーシップの発揮が無駄な摩擦の発生を防ぎ、弾みをつける役割を果たします。

「キャリア開発24の扉」(小野田博之編著、生産性出版)p.171より抜粋