「自分アジェンダ®」によるリーダーシップ


「自分アジェンダ®」によるリーダーシップ

自分アジェンダ®とは、人生のビジョン、目標、なすべきことに通じるものですが、そういった理性的なものだけではありません。より深層の、自分ですら気づいていない、奥の奥の使命感のようなもの、理性では抑制されているのに、やらないでおくと潜在的に不満感がたまってくるような、そういった「深層レベルでの欲求」としてとらえています。

「自分アジェンダ®のリーダーシップ」とは、このような深層レベルでの使命にしたがい、自分のネットワークを創りだし、試行錯誤を繰り返し、自分アジェンダ®を達成しようというリーダーシップ、を意味しています。

ネットワークを推進するには大きな影響力が必要であるが(Kotter,1974,1985,1988)、
ネットワーク'・セントラリティは影響力を生じさせる(Pfeffer,1997)。

自分は自分だけで存在しているのではなく、他人や環境とともに存在します。

その存在の中で、自分の存在にはどのような使命が与えられているのか、自分はどのような理念を持てば生き生きと生きられるのか、このような使命と理念に基づいた自分の人生ビジョンが「自分アジェンダ®」です。

「自分アジェンダ®」は誰にもあるものです。自分の奥底、もっとも根源的なところにある「自分アジェンダ®」を意識するかしないかは、人生に大きな違いをもたらします。

すべての存在とつながっている「自分アジェンダ®」に気づくことは、すべてにプラスの影響を起こしたくなる行動に結びつきます。


本当に力強い社会を創り出すためには、少数の大成功した起業家だけではなく、また少数の大企業経営者だけではなく、多数の個人経営者、パパママ経営者、中小企業経営者、個人経営候補者(若者たち)、また、経営者ばかりではなく、なにか新しい活動を創り出そうとする市民活動、政治活動、環境保護活動、国際協力活動、社会的弱者支援活動、などなど、最初は小さな草の根活動であっても、新しい時代を切り開くアジェンダを創りだす人々の輪が必要です。

そして、これらの新時代アジェンダに共鳴する人々のネットワークを創りだす力、広がるネットワークを運営する力が必要です。ネットワークの拡大やマネジメントに成功すれば、ひとつの大きな事業変革や社会変革のうねりとなります。チームも組織も、まずは個人の変革しようという強いアジェンダがなければスタートしません。

この個人のアジェンダが自分アジェンダ®であり、求心力となって「自分アジェンダ®を中心としたネットワーク」が生まれます。自分アジェンダ®ですから、自分にできること、身の丈にあったこと、やりがいがあることです。おそらく、自分にしかできないこと、自分だからやるべきだと感じていることです。

自分アジェンダ®は、どんな環境にあっても「こんな環境だからできない」とか「だれそれが悪いから、政治が悪いから、社会が悪いからできない」とできない理由を並べるのではなく、まずは、自分の奥深くにある内なる世界を探求し、どんな世界を「根源的な自分」は求めているのかに気づく必要があります(「自分を引き出すコーチング」の「最高の未来」参照)。

本当に憎しみ合うことを求めているのか、他人を打ち負かすことを求めているのか、自分だけ利益を得ることを求めているのか、自分だけ幸せであることを求めているのか。

分かち合うことを求めているのか、助け合うことを求めているのか、満たされることを求めているのか、みんなとともに生きている喜びを求めているのか。

「自分アジェンダ®」は、自分が生きていくための人生ビジョンです。「自分は何か」、「自分はどうしたいのか」、「どういう自分が幸せなのか」、「どうしたら自分は生き生きと楽しく生きていかれるのか」、それを達成するための人生ビジョンが「自分アジェンダ®」であり、この自分アジェンダ®に周囲の人々が引き付けられれば、自分を中心としたネットワークができあがります。

こういった自分アジェンダ®を達成しようと思えば、自分はいつもそのことを考えているし、なにか糸口があればひらめくし、失敗してもリカバリーしようとするし、試行錯誤し、何度でも挑戦したくなります。自分アジェンダ®によるリーダーシップも、起業家リーダーシップ同様、個人的価値(アジェンダ力)、社会的価値(ネットワーク力)、事業的価値(マネジメント力)すべてが必要だということになります。(参考「企業家とクレディビリティ」


自分アジェンダ®によるリーダーシップ
  1. 個人的価値(自分アジェンダ®)
  2. 社会的価値(自分アジェンダ®を中心とする自分ネットワーク)
  3. 事業的価値(自分ネットワークのマネジメント)
チームや組織についても、同様の枠組みで考えることができます。チームアジェンダという求心力で引き寄せられるのがチームというネットワーク、このチームをうまく機能させるのがチームマネジメントになります。

チームアジェンダによるリーダーシップ
  1. チームアジェンダ
  2. チームネットワーク
  3. チームマネジメント
組織アジェンダという求心力で引き寄せられるのが組織ネットワークであり、組織をうまく活動させるのが組織マネジメントです。個人でもチームでも組織でも、まずアジェンダを創り上げ、その魅力でネットワークを引き付け、ネットワークを効果的にマネジメントという3 つの活動が、現代のリーダーシップに必要なものだと考えられます。

組織アジェンダによるリーダーシップ
  1. 組織アジェンダ
  2. 組織ネットワーク
  3. 組織マネジメント

なにかがうまくいっていないとしたら、アジェンダ、ネットワーク、マネジメントのうちのどれか、あるいは2 つ以上の領域で力が不足しているということになります。自分アジェンダ®が弱いのか、ネットワークを引き付けるだけの魅力がないのか、あるいは、ネットワークを呼び寄せたり維持するマネジメントが弱いのか、いいかえれば、目標が弱いのかもしれないし、マーケティングが弱いのかもしれないし、管理能力が弱いのかもしれません。  


*自分アジェンダ®は、リーダーシップ研究大学の登録商標です。

Copyright© 2010 Azusa Ami, Ph.D. University of Leadership Studies

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