2013/11/29

進化する教科書<リーダーシップ」を創ろう!プロジェクト、進んでいます・・・

キーワード1「進化する」
これは、作ったら終わりではないという意味です。
いったん作っても、世の中は変わるし、その後加筆修正したいことが出てきますので、edition(版)を重ねていきたいという意思です。

40年ものロングセラーである「入門から応用へ 行動科学の展開」(生産性出版、2001年)、これくらい息の長い「リーダーシップ」の教科書を創りたいと思っています。

「入門から応用へ 行動科学の展開」は、日本ではまだ数回しか改訂されていませんが、原書は第10版です。基本の内容は変わりませんが、環境の変化にあわせて読者がどのように行動科学や状況対応リーダーシップ®を活用できるかを解説しています。


キーワード2「教科書」
なぜ「教科書」か、なぜ書籍ではないのか?
リーダーシップ研究大学で創りたい「リーダーシップ」は、20世紀型の成功する経営者、マスコミが騒ぐビッグネームなどなど、ピラミッドの頂点に位置する一部のリーダーではなく、わたしたち自身、わたしたちのすぐそばにいる、あなた、わたしというふつうの人のリーダーシップです。

そんなリーダーシップを説明する教科書は、まだありません。
そういう教科書を創りたいと思っています。

進化する教科書<リーダーシップ」を創ろう!プロジェクト
http://www.e-uls.org/ela/403




キーワード3「リーダーシップ」
リーダーシップは、使い古された言葉、誰もがその人なりの定義をもっている言葉。

実社会で”成功、不成功”というレッテルを貼られて、多くの人が「リーダーシップはこういうものなんだ」を思い込まされている姿。

案外、「リーダーシップ」ではなく、他の言葉でこの事象を説明したいと思っている人たちが多いかもしれません。

リーダーシップ研究大学University of Leadership Studies)に関わってくださる方々のなかにも、異なる表現で、リーダーシップ現象を説明しようとしている方々はたくさんいらっしゃいます。わたしもその一人です。

進化する教科書<リーダーシップ」を創ろう!プロジェクト(略称:教科書プロジェクト)では、その試みを実践しています。

この度、教科書プロジェクトでは、メンバーの意気込みを聞きました。その一部をご紹介します。

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今回の「進化する教科書<リーダーシップ>を創ろう!プロジェクト(略称:教科書プロジェクト」第一弾、「行動科学ケース(仮題)」について編集者から【 】内のご質問をいただき、執筆メンバーからお考えをいただきました。(FB「リーダーシップ研究座談会グループ

本来ならまとめるところですが、メンバーの生の声から従来のものとは異なるものを創りたいという強い意気込みや、高みへの前進のようなものを感じ、その高まりを伝えたくて、そのまま編集者にリストにしてお送りしました。

だいぶ多いですが、ここにもご紹介させていただきます。

【ターゲットはどの年齢のどんなライフスタイルの方を考えていますか?】
・周囲の人とよい関わり方をしたいと思っている人。

・リーダーシップに興味を持っている人、人間関係を勉強している

・他者に何かを教えたり、お願いしたりして、周りの人によい影響を与えたいと思っている人
ターゲットは、上は部下持ちのバブル期入社社員、下はその10歳下くらいかと思います。

・経営に行き詰まっている組織代表

・ターゲット年齢は10代で、どこにでもいる普通の子供。だがちょっとしたきっかけで可能性が広がるようなポテンシャルのある子供。

・ターゲット年齢は20代。仕事を始めて間もない。今の仕事や今後の人生について悩める若手

・子供からシニアまで、これまでリーダーシップに関心を持っていた、また全く関心を持ってこなかった人の両方です。

・今までのリーダーシップ本では解決できないと感じている人。上から下への権威リーダーシップではなく、21世紀に必要とされる調和、助け合い、共有をも感じられるリーダーシップについて知りたい人。

・ハウツーではなく本質的な考えを知りたい人。

・こういったことを理解できる年齢層(具体的には、ハイティーン以上、シニアまで、メインは就職氷河期やバブル崩壊などで苦労している年代。または、そういった人たちを社員や部下にもつリーダーたち。右肩上がり景気やバブルを謳歌した年代(40代後半以降?)で、過去の栄光再びと考えていたり、過去のやり方に固執していたり、人とともに働く苦労を経験していない人は期待できない)

【この本で一番いいたいことは何ですか】
・人はみんな誰かと一緒に何かをやっている。自分の一言が相手に少なからず影響を及ぼしている。良い影響もあれば悪い影響もある。自分ではきちんとお願いしたのに、相手の気分を害してしまったりすることが多々ある。「え~!なんで?!」と思うこともある。「どうしてこの子は勉強しないの」、「どうして言うこと聞かないの?」。相手のして欲しいことを気持ちよくしてもらうにはどうすればよいか?そんなささやかなリーダーシップ、対人関係スキル、影響行動を身近な事例から学ぶ。

・「リーダーシップの基本を押さえず人を動かそうとするすべてのマネジャーへ」 世の中にはリーダシップに関する情報はあふれているものの、いざ実践してみようとすると著者の俗人的なリーダーシップであったり、業種や役職 が違うとピンとこないものです。この本では、世界で最も活用され、成果を上げ続けているリーダーシップのノウハウを余すところなくご紹介いた します。

・いわゆる普通の若手・子供であっても環境やきっかけ次第でポテンシャルが開花し、結果的に周囲によい影響や刺激を与えることができる。

・リーダーシップは、決してトップやマネージャー達だけのためのスキルではない。 創造的で実り多い人生を、快適に送ろうとする人々すべてに必要なスキルです。

・「あなたもリーダーです、リーダーは偉い人のもの、マスコミが騒ぎ立てる人、ビッグビジネスを成功させる人、わたしなんてリーダーじゃない」という過去のとらえ方から脱却し、身近で身の丈の自分なりのリーダーシップで、自分の周囲を幸せにしましょう。そんな人々が増えれば、社会が力強く幸せになり、巡り巡って、自分が一番幸せになります。

【本を読む前と読んだ後で読者は、何がもっとも変わりますか?】
・えらい人のことかと思っていたリーダーシップスキルをとても身近なもの、自分にもあることを知る。

・「こういうことなら自分はやっていたことだ。もっとうまくできるような気がする」と思えるようになる。今まで苦手だった人と話ができるようになる。ささやかだが、持続性のあるリーダーシップを試してみようという気になる。

・誰かとリーダーシップについて語り合いたくなる。

・具体的でわかりやすいケースを読むだけで、①リーダーシップの基本と応用を体系立てて「頭」で理解でき、②自分自身のリーダーシップがどのようなものであるかを「心」で感じ、③今後どのようにリーダーシップをとっていけばよいかを「腹」落ちさせることができます。

・日々の生活の中で、ちょっとした「きっかけ」や「心のさざ波」に気が付けば、時にそれがチャンスとなって結果的に自分や周囲の人生に大きな影響を与えることができる。
本を読むことでその「ちょっとした何か」を発見できるようになる

・問題に遭遇しても、社会や上司に責任転嫁することなく、自らの問題として受け留めて行動する自律性が向上する。

・「わたしにもリーダーシップがあるんだ・・・」と気づく。

【執筆をされる方々が、どのような思いやご希望があるかを教えてください。】
・新しく流行のセオリーノウハウをかいつまむよりも、むしろ古典に本質があります。

・論語や禅の思想を学ぶように、SLというリーダシップの古典を数多くのマネジャーに知っていただきたいと思います。

・リーダーシップとは、決してトップやマネージャーに限定されたものではなく、広く家庭の主婦や子供達にも必要とされるスキルであることを、多くの人々に知っていただきたい。

・本日のNHKクローズアップ現代によれば、職場のコミュニケーションが密接になるほど業績が上がることが、wearable端末から得られるビッグデータにより明らかになったそうです。http://www.nhk.or.jp/gendai/yotei/#3437

・ターゲット層は広く、汎用性の高い書籍となること。一過性の情報提供ではなく、どの時代や場面であっても適用・応用が可能で、バイブル的ロングセラーになること。